古紙の回収と利用について
日本は、古紙の回収率と利用率が高く、年々増加しています。リサイクル活動はどんどん我々の暮らしに根付いていると言えるでしょう。しかし、ゴミとして捨てられてしまっている「もったいない」紙はまだたくさんあります。これからも、より熱心にリサイクル活動に取り組むことが求められています。
古紙をリサイクルに出すことはもちろん、古紙を使った製品を選んで使うようにすることも大切です。たとえば、日本では新しいパルプで作られたトイレットペーパーが売られていますが、これは世界でも珍しく、とても「もったいない」ことだと言われています。一回使えば捨てるトイレットペーパーに、貴重な森林を伐採して作られた新しいパルプを使っているからです。
ヨーロッパでは、紙製品のほとんどが再生紙で作られています。また、ヨーロッパで使われている再生紙を利用して作られた本やノート、紙袋は、多くが茶色い色をしています。漂白せず、自然な色のまま使うことで、環境に配慮しているからです。
日本でも、いろいろなリサイクル法で、資源を回収することや資源を再生した製品を作ることが推奨されています。再生紙の製品や漂白されていない茶色い紙製品も、エコで環境にやさしいと、よく売られるようになりましたが、まだまだ当たり前に利用されているとは言えません。我々一人一人がこういった環境にやさしい製品を選んで使うことで、社会全体のエコな取り組みの後押しになるのです。
2016年03月02日